家づくりを終えられて
インタビュー 京町家におすまいのHさま
工事を終えられた今のお気持ち
第1回は丹精こめて建てられ大切に住まわれてきた
京町家のつづくりをご依頼いただいたH様に伺いました。
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| はしり上部の吹抜 |
□ 工事期間は2ヶ月半でしたが、仮住まい探しから完成したお住まいへの引越しまで4ヶ月がかかりました。ようやく元の住まいとくらしに戻られたお気持ちをお聞かせください。
家がもと通りになって家族揃って今までのように暮らせるようになり、ほっとしています。
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井戸と玄関周りのしつらい |
柔らかい光溢れる玄関 |
□ 工事期間中の打ち合わせや現場の状況についてどのように思われましたか。
平日は多忙でなかなか現場に足を運べませんので、現場監督の中村さんにお任せしていました。現場の進捗状況を見て要望があったり質問があるときは中村さんに直接連絡してお願いすると、直ぐに対処してくださったので安心できました。
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| 当初のままの佇まいのみせの間。 | |
□ どのようなご要望をお持ちでしたか。
一番大切な要望はもと通りの家になることでした。火災の被害をうけた箇所の木材のどの部分を取り替え、どの部分をそのまま使うかの見極めが難しいと説明されました。構造的な強さがどこまで残っているかを見た目だけで判断するのは本当に難しいことと思います。できるだけ昔の材料はそのまま残して欲しかったので、その意向を伝えてお任せしました。最小限の範囲でつづくりをして頂いたことに感謝しています。
もうひとつの要望は現代的な便利さを組み入れたくらしやすい家にすることでした。計画的な修理や新築の場合と違い、突然の工事で、着工までの期間も余裕がありませんでしたので、バリアフリーや床暖房の希望もありましたが話し合って取捨選択しました。玄関からキッチンへの段差が大きかったのも踏み板を一段作ってもらっただけでうんとスムーズになりました。
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現代でも新しい襖の |
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古い京町家の雰囲気そのままに快適に暮らしています。はしりには古い台所がありましたが、システムキッチンになったので使いやすく収納もしやすくなりました。上の吹抜から差し込む光が明るくてとても心地よい空間になりました。キッチンの並びに設置した食器棚兼用の収納庫には食器が全部入りましたので、古い食器棚は全部要らなくなったんですよ。動線もそのまま洗面所・お風呂へつながっていて家事がスムーズになりました。今まで合板のフローリングだった床は桧の無垢の板に貼りかえていただいたので素足で歩くとすごく気持ちいいです。
古い京町家をまもっていくのは労力のいることです。若いころは京町家の良さよりも古さや冬の寒さに代表される暮らしにくさに不満を持ったこともありました。でも今はくらしやすくなったこの家で季節ごとの手入れを楽しみ大切にしていきたいと思っています。
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| 見事な栗のなぐりの板塀。 | |
■■ H様のお住まいはお茶を好まれた先々代様が2年かけて丹精込めて作らせた京町家住宅です。先々代の奥様が毎日ぬかで磨かれた松の一枚板の廊下は今も黒く輝いています。しっかり建てられた家は京大工のつづくりにより、襖や障子も新築当時のものをそのままお使いになられています。聚楽壁の和室、杉丸太の長押、釿目削りを施した落掛等、当時の職人さんの技で作り上げられたお住まいです。 ■■




